目次
・近視の進行を抑制する点眼治療・マイオピン点眼治療とは?
・子どもの近視の進行を抑制するのが大切な理由
・マイオピン点眼の特徴(安全性・治療効果)について
・マイオピン点眼の対象となる方
・マイオピン点眼の治療の流れ
・マイオピン点眼の治療費用
・マイオピン点眼のよくあるご質問
近視の進行を抑制する点眼治療・マイオピン点眼治療とは?
マイオピン点眼は、近視の進行を抑制するための有効な治療法の一つです。本ページでは、マイオピン点眼治療について詳しく解説します。
Myopine(マイオピン)は、小児期の近視の進行を軽減させることを目的に開発された点眼薬です。
子どもの近視の進行を抑制するのが大切な理由
近視は、近い物を見る際にクッキリと見えるが、遠くのものが見えにくい、ぼやけて見える状態を指します。
近視について詳しくはこちらから
日本では、2人に1人が近視だと言われています。
先進国では、近視が視力障害の主な原因であり、特に子どもの頃に身体の成長とともに、近視の症状がより進行することがあります。
近くを見ることが習慣化してしまうと近視になりやすく、近視の症状が進むことで、視力低下や黄斑変性症、網膜剥離、緑内障などの眼の病気に進行する可能性があります。
近視は、眼球が楕円形に伸びてしまうことでピントの位置がずれる軸性近視の場合が多く、一度眼軸が伸びてしまうと、戻ることがありません。
そのため、眼軸の伸びを抑えることが近視の進行を抑制するうえで重要です。
マイオピン点眼の特徴(安全性・治療効果)について
・眼軸の伸びを抑え、近視の進行を抑制します。
(近視の改善や症状の進行をまったく抑えるものではありません。)
・近視の進行を、60%程度軽減します。
・目の遠近の調整機能にほとんど影響がなく、点眼をしても普段と変わらない日常生活を送ることができます。
・日中の光のまぶしさにも影響はほとんどありません。
・毎日、就寝前に1回の点眼のみで行える、負担の少ない治療です。
・点眼薬はGMP(医療品製造管理および品質管理基準)準拠の工場で製造されています。
・重篤な副作用の報告はありません。
マイオピン点眼の対象となる方
・6~12歳の方
・中等度(-6.0D)以下の近視の方
・3か月毎の定期通院が可能な方
マイオピン点眼の治療の流れ
まずはじめに、マイオピン点眼の治療が可能かどうかを調べるために、目の検査、眼科医師の診察を行います。
検査、診察、治療内容の説明後に、マイオピン点眼の使用を開始します。
医師、スタッフからの指示通り、就寝前に1日1回、点眼を行います。
マイオピン点眼の使用後の経過を確認するために、定期的に通院いただきます。検査、診察にも異常がなければ、点眼薬を追加処方し、引き続き点眼治療を行います。
マイオピン点眼の治療費用
マイオピン点眼の治療は自由診療です。
健康保険や医療費助成制度は適応されませんのでご了承ください。
検査・診察費:2,000円(税込)
マイオピン0.01%:3,300円(税込)
マイオピン0.025%:3,900円(税込)
マイオピン点眼のよくあるご質問
マイオピンの治療は保険適応になりますか?
保険適応にはなりません。マイオピン処方目的での検査・薬剤処方などの一連の診療行為はすべて自由診療(自己負担)となります。
点眼をすると近視が治りますか?
マイオピン点眼は、近視の進行抑制に有効です。近視を改善することはできません。
いつ点眼をすればいいですか?
夜、1回1滴両目に点眼してください。
点眼を忘れてしまった場合はどうすればよいですか?
夜に点眼を忘れてしまった場合は、次の日の夜に点眼してください。
マイオピンは1本何mlで、どれくらいの期間使用できますか?
1本の容量は5mlです。ほかの点眼剤同様、開封後は1ヶ月で破棄いただくようお願いしております。
何歳から何歳までが治療対象になりますか?大人でもマイオピン治療は可能ですか?
小学生から中学生までが推奨年齢にあたります。対象年齢や治療方針については、医師とご相談のもとに決定しますので、まずはお気軽に当院の医師、スタッフまでお声がけください。